有機・無機ハイブリッド技術とは?

有機・無機ハイブリッド技術とは、有機成分と無機成分を最適な構造で組み合わせることにより、一方の特性を失うことなく両方のメリットを活用する技術です。従来の混合技術や有機高分子・無機物単独では実現できない機能性を達成します。

有機材料無機材料
  • 成形性
  • 柔軟性
  • 多用性
  • 耐候性
  • 耐熱性
  • 強度
有機・無機ハイブリッド技術=両方の特性を維持

NT&Iのコア技術

NT&Iは信州大学繊維学部Fii施設内に研究室を設け、有機・無機ハイブリッド技術を用いて機能性微粒子・ポリマーを塗料化することで、幅広い分野への利用が可能な製品開発を行っています。
※同学部・村上泰教授の技術を活用しています。

4つのコア技術


親水化技術

技術概要

シリカナノ粒子とシリカポリマーをハイブリッドすることにより、親水性・密着性・耐候性・透明性・帯電防止性に優れたコーティング剤を開発しました。基材の透過率も向上させることが可能です。

メリット

  1. 耐候性・耐久性が高い
  2. 貯蔵安定性に優れている
  3. 帯電防止性に優れている
  4. アフターコートが可能

活用例

  • 外壁、サッシ周辺、浴室、トイレ等のセルフクリーニング
  • ガラス・フィルム(建材、自動車、光学)の防曇
  • プラスチック素材などの防傷
  • トンネル・橋梁などの構造物・建築物の防汚

製品紹介

    公開準備中です。


防カビ・防臭技術(TiO2/MgAl化合物)

技術概要

TiO2タイプMgAl化合物タイプの2種類の防カビ・消臭剤を開発しました。カビ・藻の繁殖を抑制することや、嫌な臭気(アミン臭、腐卵卵臭)を消臭することが可能です。

メリット

  1. 空間消臭(TiO2タイプ)
  2. (MgAl化合物タイプ)カビ・藻の抑制
  3. (TiO2/MgAl化合物タイプ共に)無害
  4. (無機化合物で構成されるため)耐候性が⾮常に⾼い

活用例

  • 消臭スプレー(TiO2タイプ)
  • 外壁、サッシ周辺、浴室、トイレ等の臭気発⽣生、カビ繁殖の抑制(MgAl化合物タイプ)

製品紹介

    公開準備中です。


防汚・防菌技術

技術概要

防汚・抗菌作用のある酸化チタンナノ粒子を用いた光触媒コート剤です。水系コーティング剤であり、常温乾燥で基材に定着させることが可能です。汎用タイプと異種元素をドーピングした可視光応答タイプの2種類があります。

メリット

  1. 抗菌性付与
  2. 汚れの定着防止
  3. 常温乾燥で定着するためアフターコート可
  4. 酸化チタンナノ粒子無害
  5. 無機化合物で構成されるため耐候性が非常に高い

活用例

  • 外壁、サッシ周辺、浴室、トイレ等の セルフクリーニング
  • 外壁、サッシ周辺、ガラス等の細菌の繁殖抑制および汚染物質の分解
  • 室内や日光が直接の当たらない場所における細菌の繁殖の抑制
    (可視光応答タイプ)

製品紹介

    公開準備中です。


難燃化技術

技術概要

軽元素で構成される難燃性微粒子と有機ポリマーを水系難燃性バインダーとして組み合わせた難燃性コーティング剤を開発しました。

メリット

  1. 表面に塗るだけで難燃化
  2. 酸素と熱を遮断(無機緻密層・炭化層)
  3. 少量で難燃化が可能
  4. 水系塗料のためVOCを削減

活用例

  • 木部・紙製品などの難燃化
    木部:合板、集成材、木材など
    紙:段ボール、光沢紙など
  • 樹脂フィルム・ゴムシートなどの難燃化
    樹脂:ポリエステル、塩ビなど
    ゴム:ポリウレタン
  • その他、様々な素材の難燃化

製品紹介

    公開準備中です。


電着技術

技術概要

芳香族ポリエステル系のアニオン電着塗料の開発に成功しました。
従来の電着塗料とは異なり、80-140°Cの比較的低温で密着性が高く高硬度な被膜を形成するため、耐熱性の低い部材への使用が可能です。

メリット

  1. 金属(導電性)部位へ選択的に塗装可能
  2. 複雑な形状でも均一な膜圧で塗装可能
  3. 80°C以上の低温で硬化
  4. 様々なに対応
  5. 水系塗料のためVOCを削減

活用例

  • 樹脂メッキ品への塗装 加飾(クリア、カラー)、防食・剥がれ防止
  • 樹脂や繊維などと金属からなる複合材料への塗装
  • 電気製品・部材への絶縁性の付与
  • 熱融着性の付与
  • プライマー層の付与

製品紹介

    公開準備中です。


NT&I株式会社お問い合わせ先

NT&Iは、有機・無機ハイブリッド技術をベースに世の中にないものを創り出し、お客様にソリューションを提供することを使命としています。

NT&I株式会社 (エヌティアンドアイ株式会社)

  • 〒386-8567
    長野県上田市常田3-15-1
    信州大学繊維学部Fii施設505号室

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NT&I株式会社 上田研究所 - 信州大学繊維学部Fii施設505号室

上田研究所 (Fii施設内)

共同開発・受託研究に関するお問い合わせ

  • 0268-71-7898
  • 担当者:細尾

機能性コーティング材料に関する新たな製品開発に向け、お客様のご要望に対して共同研究または受託研究といった形態でご希望の材料物性を 目指した研究開発を行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。